ウェビナーが無事に終わって、ほっとしたのもつかの間。「録画、だれのところにある?」「そもそも録画ボタン、押してた?」と社内がざわつく。準備のときは集客と資料と当日の進行で手いっぱいで、録画の設定まで目が届かなかった、というのはよくある話です。

録画は、あとから取り出すことができません。ツールの録画機能で録っていなければ、その回はもう残せません。だからこそ、当日の操作ではなく、開催前に設定を確かめておくことが大切です。この記事では、主催の担当者が設定画面を開きながら確かめる8項目(10分ほどが目安です)を中心に、Zoom・Teams の録画の決まりと、保存先・消えるまでの期限をまとめました。なお、参加者の立場で録画したい場合は、まず主催者の許可を取ってください。

ウェビナー録画を確実に残す5つの段取り

  1. 3日前録画の設定を8項目で確かめる
  2. 前日リハーサル(録るなら手動で)
  3. 当日録画中の表示を確かめる
  4. 終了後録画ができあがるのを待つ
  5. 数日以内ダウンロードして決まった場所へ

編集・公開に回せる録画が、社内の決まった場所にある

図1 ウェビナー録画の段取り。開催の3日前に設定を確かめ、終わった後は数日以内に手元へ移すまでを1つの流れにします

ウェビナー録画は「開催前の設定」で決まる

つまずきやすいのは、ボタンの位置より「だれが・どの設定で・どこに録るか」が決まっていないことです。これを開催前に確かめられる形にしたのが、次の8項目です。

開催前に確かめる8項目(チェックリスト)

開催の3日前を目安に、主催の担当者が設定画面を開きながら確かめます。前日だと、設定を変える権限が足りないことに気づいても、情報システムの担当に頼む時間がありません。よくある失敗は「オフだった」「だれのところにあるか分からない」「期限で消えた」の3つで、どれも下の1・2・8で防げます。各項目の理由は、3章から6章で説明しています。

  1. 録画がオンになっているか(Teams のウェビナーは最初からオン。Zoom は自動録画を選ぶ。予約した後で設定を変えた場合は、その回を開いて確かめる)
  2. だれのアカウントで予約し、だれが録るか(共有のアカウントや、異動・退職の予定がある人を主催者にしない。社外の講師には録画を任せない)
  3. クラウドに録るか(クラウドなら、録る人のパソコンの空きや入り方に左右されにくい。パソコンへの自動録画はデスクトップアプリから入ったときだけ始まるので、パソコンに録る場合は録る人とパソコンを決め、アプリから入ることを確かめる)
  4. 保存先の空き容量(自社の契約で使える容量と、今の空きを確かめる)
  5. 録画の映り方(話す人と画面を別々に録る設定にするか。Zoom は開始前に設定しておく)
  6. 音声(司会・講師のマイクを、本番と同じ機材でリハーサルで確かめる。話す人ごとの音声を残すか)
  7. 参加者への告知(申込ページと当日の冒頭で「録画します」と伝える。質問した方のお名前の扱いを決める)
  8. 終わった後の担当と期限(だれが・何日以内にダウンロードし、社内のどこに置くか)

社内で回すときは、下の文面をコピーして、ウェビナーごとの準備のメモや連絡に貼って使ってください。

そのまま使える録画の確認メモ

【ウェビナー名】(【〇月〇日】開催)録画の確認メモ
確認する人: 【お名前】/確認する日: 開催の3日前(【〇月〇日】)

□ 1. 録画: 自動録画がオンになっている(予約後に設定を変えたので、この回を開いて確かめた)
□ 2. 主催者: 【お名前】のアカウントで予約。共有のアカウントではない/異動・退職の予定はない
□ 3. 録る場所: クラウド / パソコン(録る人: 【お名前】、アプリから入る)
□ 4. 容量: 今の空きは約【〇〇】GB。足りる見込み
□ 5. 映り方: 話す人と画面を別々に録る / 1つにまとめて録る
□ 6. 音声: 前日のリハーサルで、本番と同じマイクの音を確かめた
□ 7. 告知: 申込ページと冒頭の案内に「録画します」を入れた。質問した方のお名前は【読み上げない/公開前に消す】
□ 8. 終わった後: 【お名前】が【〇】日以内にダウンロードし、【社内の保存場所】に置く

メモ: 公式ヘルプで確かめた日【〇月〇日】。社内の設定でできなかったこと【 】

ウェビナーの録画方法:Zoom と Teams で違う所

ここからは、チェックリストの理由です。3章と4章の内容は、2026年10月時点の公式ヘルプ(2026年10月29日に確認)をもとにしています。ツールの仕様は変わることがあり、会社の契約や管理者の設定によっても動きが違います。また、設定の名前は英語の公式ヘルプから訳しているため、日本語の画面では名前が違う場合があります。画面の操作の手順は、記事の最後にまとめた出典の公式ヘルプをご覧ください。

ウェビナーの録画は、どちらのツールでも「通常の会議」とは少し違う決まりがあります。違いを、確かめる所ごとに並べました(どちらが良いかではなく、設定の違いです)。

確かめる所Zoom のウェビナーTeams のウェビナー
自動録画設定の「レコーディング」で自動録画を選ぶ。ウェビナーにも効くウェビナーのひな形で予約すると、自動の録画と文字起こしが最初からオン。主催者は会議のオプションで切れる
設定が効かないとき変更が効くのは、その後に予約した回だけ。予約済みの回は1つずつ開いて直す管理者の設定によっては、自動録画のオプション自体が出ないことがある
当日の注意パソコンへの自動録画は、デスクトップアプリから始めたときだけ。クラウドの自動録画は入り方を問わず始まる録画を始められるのは主催者・共同主催者(設定しだいで発表者も)。組織の外の人・ゲストは始められない

落とし穴は3つです。1つは、Zoom で自動録画の設定を変えても、すでに予約した回には効かないこと。2つ目は、Zoom の練習セッションでは、自動録画は始まらないこと(残したいときは手動で録ります)。3つ目は、Teams で社外の講師に「録画をお願いします」と頼んでも、講師の側では始められないことです。どれも、当日になってから気づくと手遅れになります。

ウェビナー録画の保存先と、消えるまでの期限

「録画がどこにあるか分からない」の多くは、保存先と期限を知らないことから起きます。日数は会社の設定で変わっていることがあるため、自社の設定は情報システムの担当に確かめてください。

Zoom(クラウドに録った場合)

クラウドへの録画は、有料のプランで使えます。終わった後、録画ができあがるまでに録画時間のおよそ2倍、まれに最大24時間かかります。終わってすぐに見つからなくても、慌てなくて大丈夫です。できあがった録画は、Web の「録画とトランスクリプト」の画面などに出てきます。

クラウドの容量には契約ごとの上限があります(たとえばプロ・ビジネスのプランは1ライセンスあたり10GBで、アカウント全体で合算)。録画の途中で上限に達しても、その回は終わりまで録れますが、次の回の前に空きを作っておく必要があります。削除した録画はゴミ箱に入り、ゴミ箱から30日で消えます。

  1. ウェビナーが終わるクラウドへの録画が止まる決めること: だれが「録画ができた」通知を見るか
  2. 録画ができあがる録画時間のおよそ2倍、まれに最大24時間決めること: できあがりを確かめる日
  3. 保存先に並ぶWeb の「録画とトランスクリプト」など決めること: だれが・何日以内にダウンロードするか
  4. ゴミ箱削除した録画は、ゴミ箱から30日で消える決めること: 容量を空けるために、いつ削除するか
図2 Zoom のクラウド録画の流れ。終わってから、ゴミ箱で消えるまでと、それぞれの段階で決めること

パソコンに録る場合は、録った人のパソコンの中に残ります。保存先はアプリの設定の「レコーディング」で確かめておきます。

Teams(ウェビナーの録画)

ウェビナーの録画は、主催者が出席していなくても、主催者の OneDrive の「Recordings」フォルダに入ります。「録画を始めた人のところに入る」と思われがちですが、ウェビナーでは主催者が基準です。主催者に OneDrive がない場合は、共同主催者、録画を始めた人の順に入ります。それもないときや、OneDrive の容量がいっぱいのときは、一時的な保管場所に置かれ、自動ではアップロードし直されません。21日以内にダウンロードしないと削除されます。社外の参加者は、主催者が共有しない限り録画を見られません。

また、ウェビナーを含む会議・イベントの録画は、既定では120日で期限切れになり、保存先のゴミ箱に移ります。期限は管理者が変えられるため、会社ごとに違います。仕事用アカウントのゴミ箱は、管理者が変えていなければ93日で自動的に空になります。録画1時間の大きさは約400MBが目安で、OneDrive の空きもあわせて確かめておきます。

  1. ウェビナーが終わる主催者が出席していなくても録画は残る決めること: 主催者をだれにするか(共有のアカウントにしない)
  2. 主催者の OneDrive に入る「Recordings」フォルダ。1時間で約400MBが目安決めること: 主催者の OneDrive の空きは足りるか(足りないと一時保管になり、21日で消える)
  3. 期限が来る既定では120日(会社の設定で違う)決めること: だれが・何日以内にダウンロードするか
  4. ゴミ箱仕事用アカウントは既定で93日で空になる決めること: 期限が近い録画を、だれが見回るか
図3 Teams のウェビナー録画の流れ。主催者の OneDrive に入り、期限が来るとゴミ箱へ移るまでと、それぞれの段階で決めること

後で編集しやすい録り方

録画を社内で見返すだけなら、画面と声が入っていれば十分です。けれど、あとで短く切り出したり、アーカイブとして公開したりするなら、録り方を少し変えておくと、編集がぐっと楽になります。編集を外に頼む予定がなくても、社内で切り出すときに効いてきます。

Zoom のクラウド録画には、1本の録画を、用途ごとに別々のファイルで残す設定があります。

1本のウェビナー録画
  • 共有した画面だけスライドを大きく見せる
  • 話している人だけ小さく重ねて使う
  • 音声だけ話す人ごとにも残せる
  • チャット質問の流れを追う
図4 Zoom のクラウド録画で、別々のファイルとして残せるもの。画面と話す人が分かれていると、編集で「スライドを大きく、話す人を小さく」ができます
  • 話している人・ギャラリー・共有した画面を別々に録る: 1つにまとまった録画より、編集で並べ方を自由に決められます。複数の映り方を同時に録るには、開始前に Web の設定で選んでおく必要があります
  • 音声だけのファイルを残す: 全員分に加えて、話す人ごとの音声も残せます(最大200人)。だれかの雑音だけを小さくしたいときに役立ちます
  • 編集ソフト向けに録画を整える設定: 外部の編集ソフトで扱いやすくなります(ファイルは大きくなることがあります)
  • 参加者の名前の表示: 名前を画面に出す設定もあります。社外に公開する予定があるなら、オフも考えます

これらの設定は、会社全体・グループ・個人の3段で決められ、上の段で固定されていると個人では変えられません。設定の名前も日本語の画面では違う場合があるため、出典の公式ヘルプで中身を確かめてください。

質問した方のお名前や、画面に映る資料・メールの通知など、社外に出せないものの見つけ方は、動画編集を依頼する前に決める5つのことの4章「渡す素材と出してはいけないもの」にまとめています。

終わった後:ダウンロードして、決まった場所へ

録画ができあがったら、クラウドに置いたままにせず、社内の決まった場所に移すところまでを1つの仕事にします。期限で消える心配がなくなり、担当が変わっても探せます。

アーカイブとして配信する予定があるときも、まずは手元に移した録画を元にします。期限で消えたクラウドの録画からは、アーカイブは作れません。

  1. 録画ができあがったことを確かめる(Zoom は終わってから最大24時間かかることがある)
  2. 主催者のアカウントからダウンロードする(Teams は主催者の OneDrive の「Recordings」)
  3. 社内の決まった場所に、「開催日_ウェビナー名」のように日付から始まる名前で置く
  4. 見る人だけに権限を付ける(社外の人には、必要な分だけ共有する)
  5. 容量を空けたいときは、手元に移したことを確かめてから、クラウドの録画を削除する

このあと編集を外に頼む場合は、共有フォルダのリンクで渡すのが一般的です。渡すときのデータの扱いは動画編集を依頼する前に決める5つのことの5章に、録画の後の作業をどこまで任せるかはウェビナー外注の分担表にまとめています。

録った後の直し方はウェビナーの動画編集の記事に、録画を公開するかどうかはアーカイブ配信の記事に、置き場所にかかる費用はアーカイブ配信の料金の記事にまとめています。

まとめ

ウェビナー録画の失敗は、当日の操作よりも、開催前の設定で防げます。自動録画をクラウドで、主催者のアカウントで録る。そして、終わった後にだれが・何日以内にダウンロードするかを先に決めておく。この3つがそろえば、「撮れていなかった」「どこにあるか分からない」「消えていた」を防ぎやすくなります。

Zoom・Teams の決まりは変わることがあり、会社の設定でも違います。2章の確認メモに「公式ヘルプで確かめた日」を書き添えて、開催のたびに3日前に確かめる時間を取ってください。

よくある質問

Zoomウェビナーの録画はどこに保存されますか?

クラウドに録った場合は、Zoom の Web の「録画とトランスクリプト」の画面などに出てきます。終わってから、録画時間のおよそ2倍、まれに最大24時間かかることがあります。パソコンに録った場合は、録った人のパソコンの中に残ります。保存先は、アプリの設定の「レコーディング」で確かめてください(4章)。

Teamsのウェビナーの録画はいつまで残りますか?

2026年10月時点の公式ヘルプでは、ウェビナーを含む会議・イベントの録画は、既定で120日で期限切れになり、ゴミ箱に移ります。ただし期限は管理者が変えられるため、会社ごとに違います。自社の設定は情報システムの担当に確かめ、期限の前にダウンロードしておくのが安心です(4章)。

参加者はウェビナーを録画できますか?

Teams のウェビナーで録画を始められるのは主催者・共同主催者(設定しだいで発表者も)で、組織の外の人やゲストは始められません。どのツールでも、参加者の立場で録画したい場合は、まず主催者の許可を取ってください。主催者の側では、録画の扱いを申込ページで案内しておくと、問い合わせが減ります(3章)。

録画を忘れたら、あとから取り出せますか?

ツールの録画機能で録っていなければ、あとから取り出すことはできません。だからこそ、自動録画をオンにし、開催の3日前に「その回」を開いて確かめておくことが大切です。リハーサルの録画も、Zoom の練習セッションでは自動録画が始まらないため、残したいときは手動で録ります(2章・3章)。

出典(いずれも2026年10月29日に確認)
Zoom サポート「Automatically recording meetings」 https://support.zoom.com/hc/en/article?id=zm_kb&sysparm_article=KB0067954
Zoom サポート「Starting a cloud recording」 https://support.zoom.com/hc/en/article?id=zm_kb&sysparm_article=KB0062627
Zoom サポート「Cloud recording storage」 https://support.zoom.com/hc/en/article?id=zm_kb&sysparm_article=KB0067670
Zoom サポート「Recording FAQ」 https://support.zoom.com/hc/en/article?id=zm_kb&sysparm_article=KB0061246
Zoom サポート「Changing cloud recording settings」 https://support.zoom.com/hc/en/article?id=zm_kb&sysparm_article=KB0064676
Zoom サポート「Cloud recording layouts」 https://support.zoom.com/hc/en/article?id=zm_kb&sysparm_article=KB0062314
Microsoft サポート「I can't record a meeting in Microsoft Teams」 https://support.microsoft.com/en-us/topic/f35329c2-57b1-487f-b5e3-70a7efb0945b
Microsoft Learn「Manage Teams meeting auto recording」(更新 2026年5月11日) https://learn.microsoft.com/microsoftteams/manage-teams-auto-recording
Microsoft Learn「Teams meeting recording and transcript storage and permissions in OneDrive and SharePoint」(更新 2026年10月16日) https://learn.microsoft.com/microsoftteams/tmr-meeting-recording-change
Microsoft Learn「Manage Teams recording expiration policy」(更新 2026年8月31日) https://learn.microsoft.com/microsoftteams/manage-teams-recording-expiration-policy

次に読む

映作堂について

映作堂は、会社のウェビナー録画とYouTube動画の編集をお引き受けしています。録画を送っていただくだけで、伝わる動画に仕上げます。ウェビナーの録画は、ダウンロードした録画を共有フォルダ(Google ドライブ・Box・OneDrive など)のリンクでお知らせいただければ、話題ごとの目次(チャプター)を付けたアーカイブ動画と、縦型のショート動画6本にしてお届けします。まずは1回分の録画で、お試しください。